自宅の物理サーバー「FUJITSU PRIMERGY TX150 S7」に、Citrix社のHypervisor「XenServer」をインストールして仮想化環境を構築します。

メーカー富士通
製品名PRIMERGY TX150 S7
CPUIntel Quad-Core Xeon X3450 [2.66GHz]
RAM16GB DDR3-1066 ECC Registered DIMM
HDDHDD 1TB×1 基
ODDDVD-ROM
OS無し ⇒ XenServerインストール

事前準備

xenserver.orgから無償で利用できるXenServerイメージファイルをダウンロードして、CDやUSB等にインストールメディアを作成します。 http://xenserver.org/open-source-virtualization-download.html

主に以下2点のダウンロードをする。 【INSTALLATION MEDIA】
・XenServer Installation ISO
⇒物理サーバーにXenServerのHypervisorを構築するためのイメージファイル

・XenCenter Windows Management Console (Localized – Japanese and Simplified Chinese)
⇒物理XenServerやHypervisor 上の仮想マシンをwindowsPCからリモートで一括管理を行うアプリケーションソフトウェア

今回ダウンロードしたバージョンは、XenServer6.5になります。
XenServer-6.5.0-xenserver.org-install.cd.isoをCDに焼いて、インストールメディアを作成します。

XenServerインストール

物理サーバーに先ほどのインストールメディアを挿入します。

黒い画面でインストールが開始されます。

キーマップの選択画面が表示されますので、jp106を選択します。

XenServerをのセットアップを開始しますか?
XenServerをインストールすると、使用のために選択されたディスク上のデータはすべて削除されます、と表示されますので「OK」を選択。

ライセンス規約に関しての確認が表示されますので、「Accept EULA」を選択。

仮想マシンを保存するストレージ先を選択する画面が表示されますので、「sda – xxGB」を選択。
※スペースキーを押すと選択したとして「*」が付きます。

今回、「Enable thin provisioning(Optimized storage for XenDeskttop)」は未選択です。
Citrixがサービス提供しているXenDesktopを使用する場合のみ、有効にすることでIntelliCacheを使用することができます。

IntelliCacheとは、以下Citrixドキュメントを参照。
https://docs.citrix.com/ja-ja/xenapp-and-xendesktop/7/cds-manage-wrapper-rho/cds-manage-hosts/cds-manage-hosts-intellicache.html

インストールするメディアの選択画面が表示。
今回、物理サーバーに挿入したCD(DVDドライブ)からインストールを行うので、「Local media」を選択。

「Supplemental Packs」は「Yes」だとデモ用のLinux (Debian)が入るようなので、今回は「No」を選択。

複数のXenServerを構築し同一プールに入れて管理する場合、「Supplemental Packs」の設定も合わせる必要があります。
もし1台目の「Supplemental Packs」を「No」にして、2台目を「Yes」にすると複数のXenServerを同一プールにすることができませんので注意が必要です。

インストールメディアにエラーや不具合がないかの確認を行います。
「Skip verification」だとインストールの時間短縮できますが、念のため「Verify installation source」でエラーチェックすることをお勧めします。

今回は「Verify installation source」 – 「OK」を選択。

エラーチェック中です。

「Verfication Successful」チェックした結果、問題は見つかりませんでした、と表示されましたので「OK」を選択。

rootユーザーのパスワードを設定するにあたり、確認用含め2回パスワードを入力。
ここで設定したパスワードは、XenCenterからXenServerへ接続する際に必要になります。

XenServerの固定IPアドレスを設定するため、「Static configuration」を選択して必要な設定情報を入力します。
  • IP Address:例 192.168.1.10
  • Subnet mask:例 255.255.255.0
  • Gateway:例 192.168.1.1

HOSTNAMEの設定とDNSサーバーの指定を行います。

タイムラインゾーンを選択します。
Japanに住んでいますので「Asia」を選択。

都市を「Tokyo」に選択。

NTP(ネットワーク タイム プロトコル)を使用するかの選択が表示されますので、「Using NTP」を選択。

今回は、NTPサーバーをNTP POOL PROJECTの「pool.ntp.org 」を指定。

「Install XenServer」を選択して、インストールを実行します。

インストール中。

「Installstion Complete」が表示されたらインストール完了です。
物理サーバーのDVDドライブからインストールメディアを取り出して、「OK」を選択して再起動を行います。

再起動完了後は、上記の管理画面が表示されます。
インストール時に設定したHOSTNAMEやIP Addressなどの確認や再設定をすることができます。

XenCenterインストール

先ほどまでで、XenServerのインストールが完了しました。
続いては、WindowsPCにXenCenterをインストールして、XenServerをリモートから一括管理できる様にしていきます。

WindowsPC上で「XenServer-6.5.0-SP1-XenCenterSetup.l10n.exe」を実行します。

「次へ」を選択。

「すべてのユーザー」「現在のユーザー」のどちらかを選択。

XenCenterインストール中。

「完了」を選択。

XenCenterからXenServerへ接続

WindowsPC上で「XenCenter」を起動します。
Windows10の場合、画面左下の「Windowsマーク」-「よく使うアプリ」-「Citrix」-「Citrix XenCenter」にあります。

先ほど設定したXenServerをXenCenterに登録します。 画面上メニューの「新規サーバーの追加」を選択。
XenServerをインストールに設定したIP Address、ユーザー名、パスワードを入力します。
  • サーバー:192.000.000.000
  • ユーザー名:root
  • パスワード:●●●●●●●●●●●

「新規サーバーの追加」が完了すると、左側にXenServerのHOSTNAME「xenserver-001」が表示されます。

今回は既に「xenserver_install」「centos7」という2台の仮想マシンを作成していましたので、画像の様に表示されていますが、実際の初期値では「DVDドライブ」「リムーバブル ストレージ」「ローカル ストレージ」のみが表示されます。

以上で、XenServerとXenCenterのインストールと初期設定が完了です。
次回は、Citrixより提供されている「Hotfix」を適用します。

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