先日作成したCentOS7のインストール用USBメモリから実際にインストールを行っていきます。
まずは、USBメモリをパソコンにセットしてBIOSの起動順位を最優先に変更、保存してから再起動をします。
インストールを開始

起動後はこのような画面が表示されますので、操作はキーボードの矢印キーから「Install CentOS7」を選択。
CentOS7へようこそ

言語の選択画面「日本語Japanese」-「日本語(日本)」を選択。
すると、このあとのインストール設定画面では日本語で表示されますのでわかりやすくなります。
インストールの概要

この画面をメインにインストール時に必要な様々な設定を行っていきます。
オレンジ色のビックリマークは必ず設定が必要になります。
日付と時刻

言語の選択画面で「日本語」を選択した場合は「地域」と「都市」が自動的に設定されます。もし違うようであれば、手動で直してしまいましょう。
問題なければ左上の「完了」をクリックすると前の画面「インストールの概要」に戻りますので、次の設定を行っていきます。
キーボードのレイアウト

ここも言語の選択画面で「日本語」を選択すると自動的にキーボードも同様に「日本語」設定になっていますので、日本語キーボード以外を使っている場合は「+」「-」から設定追加、削除を行いましょう。
言語サポート

こちらも同様。
もし日本語以外にも追加で言語サポートする場合は、左側メニューから言語を選択後、右側メニューにサポート項目がチェックボックスで表示されるので、追加したい言語はチェックを入れるだけでOK。
ソフトウェアの選択

今回私はGUI、CUIの両方の環境を使用しながらサーバ構築を行なっていきたいので「サーバ(GUI使用)」を選択。
すると、インストール完了後にはGNOMEデスクトップが初期起動、端末からCUI操作することが可能なので初めての方はこちらが便利。「選択した環境アドオン」は選択無し。必要なパッケージ等は都度インストールしていきます。
インストール先

CentOSのインストール先デバイスの選択画面。
ハードディスクが1つの場合ははじめからチェックマークが選択されているのでこのままでOK。
続いて「その他のストレージオプション」-「パーティション構成を行いたい」のラジオボタンを選択します。
手動パーティション設定

今回パーティションは必要最低限の「/boot」「swap」「/」の設定を行います。
新しいパーティションを作成するには「+」ボタンから「新規のマウントポイントの追加」から行っていきます。
パーティション最低限の構成例
swap | 物理メモリの2倍 | 【必須】物理メモリが不足した際に、データをハードディスク上に退避させ処理を行う領域。 |
---|---|---|
/ | 200MB | 【必須】最上位のルートディレクトリ。すべてのデータが格納される領域。 |
/boot | 500MB | CentOS自身のシステム起動で最初に読み込まれるカーネルデータが含まれる領域。 |
/var | 400MB | ログや動的に変更されるデータを格納する領域 |
/usr | 400MB | 各ユーザが共通して利用するシステム・プログラムデータなどが格納される領域。 |
/tmp | 50MB | 一時保存するデータを格納する領域。再起動時には消去されます。 |
/home | – | 一般ユーザのホームディレクトリ領域。 |

「マウントポイント:/boot」、「割り当てる領域:768MB」と入力「マウントポイントの追加」をします。

続いて「マウントポイント:swap」、「割り当てる領域:8GB」と入力し「マウントポイントの追加」。

最後は残っているすべての容量を「/」に割り当てるので「マウントポイント:/」、「割り当てる領域:未入力」にします。

ここまでの「/boot」「swap」「/」パーティション領域はこの様になります。
以上で問題なければ「完了」をクリックすると次の「パーティション変更の概要」画面でパーティション作成・削除される概要が表示されますので必ず確認しましょう。

間違って設定していた場合は「取り消して手動パーティション設定に戻る」から先程の設定画面に戻りましょう。 概要に問題なけれな「変更を許可する」でパーティション設定は完了です。
KDUMP

「kdumpを有効にする」にチェックを入れます。
ちなみにここで無効にしたとしても、インストール後に有効に設定することができますので必要だと思ったら有効にしときましょう。
ネットワークとホスト名

ホスト名は標準で「localhost.localdomain」になっていますが。好きなホスト名に変更しておきましょう。 ネットワークのイーサネットが「オフ」になっているので「オン」に変更し、右下の設定からIPアドレスの設定をします。

標準では「方式」が「自動(DHCP)」で自動的にIPが設定されるので困ることはないのですが、サーバ構築を目的としている方は固定IPにした方が良いので「アドレス」「ネットマスク」「ゲートウェイ」「DNSサーバ」を指定のものに設定しましょう。

一通りネットワークの設定を行いましたらイーサネットが「接続済みです」になっていることを確認しましょう。
インストールの概要 すべて設定し終わりました

では早速、青いボタン「インストールを開始」をクリック。
設定

インストールが開始されまして完了するまで数十分かかるので、その間に「ROOTパスワード」と「ユーザ作成」を行います。

「rootパスワード」「確認」にパスワードを設定。

続いてユーザを作成。
「フルネーム」は省略可能ですが、それ以外の「ユーザ名」「パスワード」は必ず設定が必要です!
「このユーザを管理者にする」「このアカウントを使用する場合は…」に関しては、状況に応じて設定しましょう。

設定するとオレンジ色のビックリマークは表示されなくなりますので、あとはインストールが完了するまで待ちます。
完了しました!と表示されましたら「再起動」をクリック。
再起動

キーボードの矢印キーから「CentOS Linux x.xx.x-xxx.xxx.x86_64(core)」をEnter

待ちます!
ユーザログイン

ユーザの作成で設定した「パスワード」を入力。
ようこそ

ユーザが最初にログインすると使用言語等の初期設定の画面が表示されます。
「日本語」を選択。

日本語(かな漢字)を選択。

各ご使用のオンラインアカウント設定を行うことができます。
デスクトップ環境をメインに使用される方はアカウント設定するのもいいでしょう。私はサーバ構築目的なので一切設定せず「スキップ」しました。

設定完了!「CentOS Linuxを使い始める」をクリック。
GNOMEデスクトップ

起動時にはGNOMEデスクトップ環境(GUI)が立ち上がります。CUI操作を行いたい場合は左上の「アプリケーション」-「端末」からコマンド入力の操作が可能です。
標準でセキュリティの「SELinux」「ファイアウォール」は有効になっているので必要に応じて有効・無効の設定を行いましょう!